ディスチミア症候群の症状と治療法

ディスチミア症候群はうつ病のひとつ

 

 

皆さんはディスチミア症候群という病名を知っていましたか。最近この病名が話題となることが多いようで、ディスチミア症候群は、うつ病の形態のひとつとされています。

 

うつ病(鬱病)は既に一般的になっている病気ですが、気分障害の一種ということで、抑うつ気分、不安、焦燥感、精神活動低下、食欲不振、不眠症などの症状が出る精神疾患です。

 

今でこそ一般にも認知された病気となっていますが、少し前までは十分な認識もされておらず、通称「怠け病」などされていました。

 

以前の日本では主流となっていたドイツ精神医学によると、精神疾患は外因性、内因性、心因性と原因別に分類されている中の、内因性うつ病として内因性疾患に分類されていました。

 

従来診断では、神経症性のうつ病(心の病気)、内因性うつ病(「脳の病気」に分類されていたのですが、最近では、うつ病は脳と心の両面から発症するとされています。

 

うつ病のレベルですが、普段の生活にあまり支障をきたさない軽症例もあり、自殺企図などの生命に関わる重症例もあります。

 

うつ病を反復する症例も多く、20年間の経過観察では自殺率が10%程度もあるそうです。男女比では、女性の方が男性より2倍程度なりやすいとされています。

 

ディスチミア症候群は、「メランコリー親和型うつ病」、「ディスチミア親和型うつ病」という2タイプのうつ病のひとつということになります。