ディスチミア症候群の症状と治療法

ディスチミア症候群の特徴

 

 

ディスチミア症候群は、「ディスチミア親和型うつ病」、「気分変調症」とも呼ばれますが、メランコリー親和型うつ病では、自責の念が強く現れるのに対して、希望通りに物事が進まない時に、自分以外の何かのせいにしようとするいわゆる「他罰感情」の傾向が強くなるのが特徴です。

 

この病気は青年層に多く、起こった出来事に対し、自分には責任がなく、全ては周囲の環境や他人のせいだと考えてしまうわけですから、周囲から見れば、「わがまま」で「自己中心的」な性格だと見られることになります。

 

また、不可解な行動も多くなり、会社では明確なうつ症状なのに、プライベートで出かける時には、まるで別人のように活発な状態になったりします。そのため非常に不可解な病気だとされ、病名も気分変調症という意味のディスチミア症候群となっています。

 

医学的に「うつ病ではない」という考え方もあります。中高年齢層に多いのがメランコリー親和型うつ病なのですが、ディスチミア親和型うつ病は若い年齢層から多くなるのが原因のヒントになっているようで、それは子供の頃の育てられ方という部分です。

 

例えば、幼少時から過保護気味に育てられることで、本当の自分らしさを抑圧して「いい子」になろうとする「自己コミュニケーション障害」が大きな要因となっています。こうした我慢の反動として自分の生き方の方向性を変えた欲求が行動で噴き出してしまうのです。