ディスチミア症候群の症状と治療法

ディスチミア症候群の治療

 

 

ディスチミア症候群の治療には残念ながら決定的なものが無いのが現実です。もちろんディスチミア症候群は、基本的に投薬治療で回復することはなく、そもそも慢性的抑うつ状態に対する特効的対応がほとんど存在していません。

 

地道な方法となりますが、疾患者の訴えに傾聴して、たっぷり時間をかけて問題点を整理することで、協同して解決策を見出していく以外ないのかもしれません。

 

これを慢性的な休息にしてしまうと、疾患者の心的倦怠を助長させる可能性もあり、もともと「このように休養をして薬を飲んでも、やはりやる気が出ない」と訴える受療者に対しては逆効果にもなります。

 

こうして疾患者の「自分らしさ」を認めていくことで、本人の生き方そのものを変え、更には環境も変えていき、結果、心のバランスを改善することが治療の殆どになるでしょう。

 

これを実践するためには医師だけではなく、ディスチミア症候群を患っている人の周囲の人達が、ものを言いやすい環境を作ってあげることが重要です。

 

ディスチミア症候群の人には「確立し過ぎてしまった自己愛」が根付いているわけですが、これを中和していくのはかなり苦しいものとなるはずで、ことさら周囲の人達は根気良く協力的な対応をしていかなければ、改善には結びつきません。